きのこの日記

遊戯王に関することを、書きます。

「隣の芝刈り」について

 

こんにちは。

 

きのこ🍄🍄である。

 

今回は「隣の芝刈り」について話をしよう。

 

知らない人はいないと思うが、念のため効果を解説する。

 

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さて、使い方は簡単。

 

自分のデッキをルール上最大の数値である60枚に設定すれば、最大で20枚墓地肥やしが可能である。

 

このカードの登場により、「出来る限りデッキは40枚に構成すべき」という基本的な考えを打ち砕いた。

 

「40枚より60枚のほうが強い」状況をも生み出した革命的とも言えるカードだ。

 

英語では「That Grass Looks Greaner」とされ、隣の芝は青いの直訳である。

 

名前の通り、隣の家の整った芝(相手のデッキ)と同じように自分の家の芝(自分のデッキ)を刈り取る。

 

 

以上が、「隣の芝刈り」というカードの解説である。

 

 

よくあるような典型的な解説、目新しいものは何一つないと吐き捨てるのは簡単だが…

 

 

それでは実戦でどのように使われているのか、実務の話に移ろう。

 

多くのプレイヤーはこのように使っているはずだ。

 

「芝刈り発動します」

「チェーンありません」

「いまのデッキの枚数何枚ですか?」

「えーと、元々が40枚で、いま手札と墓地と場面を合わせて…8枚で、つまり、32枚ですね」

「32枚ですね。こっちは、えーと、墓地が7枚で、手札が4枚で、盤面の芝刈り加えて、12枚…だから60枚から引いて48枚ですね」

「ということは、33-4……じゃなくて、48-32=16…」

「16枚ですね。16枚落としまーす」

 

 

いや、まさかだと思うがこんなふうに芝刈りを使って、もしくは使われていないだろうか?

 

ひじょーーにめんどくさい。

 

まったく遊戯王とは関係ないところで無駄な時間と思考を費やしている。

 

これをめんどくさいと思わないし、時間の無駄だと思わないなら別にこれから書くことは気にしなくてもいい。

 

ただ、そんな人間がいつもETに入ってプレイしているのであれば、自分のプレイに対する時間の使い方を再度確認すべきではないのか?と感じる。

 

さて、このような状況、私であればこうなる。

 

 

ジャッジ「みなさん対戦の準備はできましたかー?」

「あ、デッキ枚数何枚ですか?僕は60です」

相手「40枚ですね」

「ありがとうございます」

 

はい。

まず、デュエルが開始するまえに相手のデッキの枚数を確認することは殆どのプレイヤーが行なっていることだと思う。

これを前提に話を進める。

 

「芝刈り発動します。チェーンありますか?」

相手「ないです、手札、フィールド、墓地が8枚で…」

「僕のところは15枚なので、13枚落としますね」

相手「ええと、はい」

 

 

いや、まあ、さすがに相手の発言を無視して確認を取らずにさっさと先に進めることはさすがにやらない。

 

ここだけ読んで鬼の首を取ったようにTwitterで騒ぐのはやめていただきたい。

 

要は、いかに考えることなく早くプレイしているのかということだ。

 

解説をすると、

自分とデッキの「いまの」枚数を知る必要はない。

「元々の」デッキ枚数を知っていればいい

 

この場合、相手のデッキは40枚で、自分のデッキは60枚だ。

 

そんなのを把握しておくことは簡単だ。考える必要もない。

 

その状況で、

先攻1ターン目、何もなく芝刈りを発動すれば何枚墓地に送れると思う?

 

 

 

 

正解は20枚だ。

 

(わかりやすくするためにこの状況を初期状況とこの記事では呼ぶことにする。)

 

この計算は簡単。

 

60-40=20だ。

 

おっとまってくれ、そこの君。

 

どうして55-35=20という計算にしなかったんだい?

 

 

相手の手札は5枚だろう?

 

だから相手の「いまの」デッキ枚数は

40-5=35(枚)。

 

そして自分の「いまの」デッキ枚数は

60-5=55(枚)。

 

ほら、55-35=20…

 

ってしないのかい?

 

私が常日頃からやってるのは前者の60-40。

君がいつもやってるのが、後者の55-35だ。

 

さて、ここまで来て理解できたであろう。

 

 

お互いの「いまの」デッキ枚数を知る必要はないし、求める必要はない。

 

知る必要があるのは「元々の」デッキ枚数(の差)と、自分と相手の盤面(手札、場、墓地、除外)の数だ。

 

では、初期状況と他の事例を比べつつ考えていこう。

 

まず、私がいつもやっている計算(と呼べるほど高度ではない)を初期状況で解説する。

 

はじめに、「元々の」デッキ枚数の差を出そう。

 

60-40=20

 

20だ。

 

次に相手と自分の手札墓地除外、つまりデッキ以外の枚数を数える。

 

相手のデッキ以外の枚数は5枚

自分も5枚

これを引く。

 

5(自分)-5(相手)=0

 

 

ではここで先ほど求めた20に、0を引く。

 

20-0=20

 

つまり、落とす枚数は20だ。

 

0が出るときは、わざわざこんな計算すらしなくてもいい。

 

この計算はあくまでこの計算を理解しやすく解説するためにしている。

 

では事例問題だ。

 

 

元々の

相手のデッキ40枚

自分のデッキ60枚

 

相手のデッキ以外の枚数 8枚

自分のデッキ以外の枚数 12枚

 

何枚落ちるか?

 

 

答えは16枚だ。

計算の解説は以下だ。

①60-40=20 (元々のデッキの枚数差)

②12ー8=4  (デッキ以外の枚数差)

③20-4=16 (①と②の差)

 

めちゃくちゃ細かく分けてこの3段階だが、この計算そのものに3秒もかからない。

 

①の過程に関してはデュエルが始まる前の確認で既に私なら求めてる。

 

 

過去にこのことをTwitterで公式化してツイートしたことがある。

こんな簡単な計算で、なにも複雑でもないのに、

「こんな複雑なのをわざわざやるなんてわかりにくい」

「この程度でめんどくさがるな」

などいろいろと叩かれて、暴言すら吐かれた。

 

すこしだけ言わせてもらうが、

 

この程度の計算()を面倒にしているようでは…

これを複雑だと感じるようでは…

 

この先の言葉は言わないでおく。

 

その一方で

「そういう数え方があったか」

「いつも芝刈り使うときにめんどくさかったのが解決した」

と嬉しい声も聞いている。

 

 

しかし、私の失敗としては公式化してツイートしたのがよくなかった。

 

考えてもみれば、コーヒー片手に公式を証明するのをわざわざ読んで喜ぶような変態は東大入試2009年過去問でも解いてろって話だろう。

 

今回は公式化せずに、言葉で説明してみた。

 

私が芝刈りを使って計算まですると、「え、計算早いですね」と言われることが多いが、

そんなことはない。

 

ただ簡単な引き算をしているだけ。

小学校を卒業していれば、誰でも出来る。

 

たまに「ほんとに計算してます?テキトーに言ってません?」と言われるが、誰でも出来るのだ。

 

補足として二つ、

・デッキ以外の枚数とはメインデッキのカードのみを指し、エクストラのカードを含まないため注意してほしい

・計算の結果が0だったりマイナスの値になった場合は自分より相手のデッキの数が多いから、芝刈りの発動条件を満たしていないため、発動ができない

 

 

 

 

 

以上で隣の芝刈りの解説を終わる。

 

 

 

ここまで読んでいただいて感謝。